旧永田町小学校の謎 (自民党本部の目の前)
不思議なご縁に導かれ、お話を聞いてきました。
6月28日(日) イギリス・リーズのリノベーション事例 + 旧永田町小学校案内
永田町の自民党本部前(道路挟んで目の前)に旧永田町小学校というのがあるのをご存知でしょうか。以前この近くに勤務していた時に、時々目にしていた謎の建物です。使われていそうな雰囲気を残しつつ、門はいつでも閉まっています。
今回、千代田区長らのトップダウンで取り壊しが決まったとのことで、急遽シンポジウムが開かれました。御多聞にもれず、こちらも千代田区議会を無視し…、通さずにトップ3人で決めたとのことでした。
そもそもこの建物は、鳴り物入りで作られた最新設備の小学校でした。元は1923年(大正12年)9月1日関東大震災後の帝都復興計画で建てられた復興小学校。
今の建物は戦前(1937(昭和12)年)に作られたにもかかわらず、鉄筋コンクリート造で、床暖房があり、給食設備もありました。場所が場所だけに、海外の方が視察に来られた時に案内する。という用途を考えた学校だったそうです。
閑話休題
さて、今回のシンポジウムは、とかくスクラップ&ビルドを繰り返すのが好きな日本に一石を投じてくれる内容でした。
イギリスでは、建築家の仕事の7割が増改築。公共施設、文化施設はリユースがあたりまえだそうです。特に、古い建物の外観だけ残し、内部は大幅に変更して使用を続けるという「アダプティブ・リユース」が主流とのことです。
アダプティブ・リユース:既存の建物を壊さず、歴史性や文化的価値を保護しつつ、現代の用途に合わせて再利用する建築手法のこと。
是非ともこの考え方を取り入れて、都内に残る名建築の打ち毀しはやめにしてほしいと思う今日この頃です。
そして、事あるごとに思い出すのが下記の言葉です。
行政サービスは、決して「費用対効果」ではかることはできない。
※1公害や公共財の十分な供給などが、市場の自動調整作用に委ね

いながき孝子
