すべての障壁をなくす―まちのバリアチェック実施中!
トイレバリアチェック調査を実施しました
今期(2022年~2023年)、東京・生活者ネットワークは、改めて「東京をバリアフリーのまちに―すべての障壁をなくす」を掲げ、ハード・ソフト両面からまちや整備を見直し、誰もが「私らしく生きるための政治」をめざして、提案活動を進めています。
多様性の尊重がようやく認知されていますが、では、私たちのまちの公共施設や、みんなが訪れる公園のトイレは、誰もが無理なく快適に利用できるものとなっているでしょうか? この日、私たちは品川区内の施設や公園・児童遊園などにある多目的トイレ(=ユニバーサルトイレ)の状況を見てまわりました。そもそも、「誰でもトイレ」の設置は、国にバリアフリー法が整備される以前、東京都にようやく「福祉のまちづくり条例」が整備されたころからの、品川・生活者ネットワークの提案で一つずつ実現に向けてきた設備でもあります。
最初に足を運んだのは荏原文化センターです。1階、図書館のある4階に設置されている、多目的トイレ。その中にあるユニバーサルシート(トイレ内:おとな用ベッド)の使い方、実際に使われる方にとっての使い勝手(車いすが回りにくい)などを確認しました。その後、ひらさん広場、京葉公園などを見て回りました。ひらさん広場のトイレには、ユニバーサルシートはあるものの、「使用中」の文字が見えづらいなどの課題が。京葉公園の多目的トイレには、そもそもユニバーサルシートがなく、また通報のランプはつくものの、それを見た人の善意に頼るようなしくみでは用をなさず、改善の余地がある、トイレ内部へのアプローチに不要の傾斜がきつく車いすが立ち往生してしまう等々、いくつもの発見がありました。
この日の「まちのバリアチェック」(ユニバーサルトイレ・チェック)を皮切りに、品川・生活者ネットワークは、まちのバリアや、政策・制度に組み込まれてしまっているバリアチェックへと進め、区政や都政への提案へと進めていきます。<いながき孝子>