歌舞伎と宝塚 双性原理とともに ~ジェンダー・性の多様性・選択的夫婦別姓を考える~
昨今、某映画の影響で、歌舞伎を見に行く方が増えているそうです。
歌舞伎では、男性が女性を演じる「女形(おやま・おんながた)」がやはり特徴的かなと思いますが、基本的に全員男性です。
(基本的にとしたのは、少し変わりつつあるため)
一方、宝塚は、女性が男性を演じる「男役」、女性役を演じる「娘役」があり、こちらは全員女性です。
今、國學院大學博物館で開催されている 「性別越境の歴史学」 男/女でもあり 女/男でもなく。 を先日見に行ってきました。
「ジェンダー平等」を唱えるときに、何か喉に小骨がひっかかっていたのですが、その理由がこの展示を見て分かった気がしました。

國學院大學博物館 「性別越境の歴史学」
明治以前の日本は、まさしく「多様”性”」を、しなやかに包摂していたのだと感じました。
声高に言わなくても、様々な人の「性」の在り方を、柔軟に受け入れてきた社会だったのではないかと思いました。
性別越境の歴史のなかで、私のいち推し「巴(御前)ちゃん」も、甲冑を身にまとい、戦場で大活躍する女子です。
いま言われている夫婦別姓の概念も、日本の長い歴史から考えれば、むしろ別姓が主流でした。
北条政子(源頼朝の妻)を源政子とは言いませんよね。
明治期に強制的同姓制度になっただけで、日が浅い制度です。
「ダイバーシティ」という言葉のない時代から、もともとの日本は多様性を重んじ、しかもそれをゆるやかに受け止めていた社会だったことに気づきました。
そして、今さらそのことを新しい概念のように喧伝することに、違和感を感じていたのだということに気づき、自分のモヤモヤが腑に落ちた展示でした。
2月23日(日)まで見られます。
YouTube公開もされていますので、ぜひご覧くださいませ。
詳細は 國學院大學博物館まで。https://museum.kokugakuin.ac.jp/
いながき孝子
